アトピーか虫歯か
- 2023年 5月25日(木) 09:23 JST
興味深いので備忘録も兼ねてまとめておく。
簡単にいうと、生後12か月くらいまでの間に日常的に親と食器等を共有し、唾液の交換行われている子の方がアレルギーへの耐性が上がってたよという話。
アンケート調査の結果から、ということなので、現時点ではあくまで参考程度かなと思う。
なぜ参考程度かというと、唾液の交換によってアレルギー耐性がつくかという直接因子が特定しきれないから。
たとえば、(1)食器を共有する習慣がある家族ほど自炊の割合が多く食品添加物の摂取量が少なくなっているとか、(2)住んでいる場所が都心ではなく郊外が多い等、ほかにも影響がありそうな要因があるので、本当に唾液の交換が原因なのか?は今後の研究を待ちたいと思う。
ただし、この研究グループもその辺には気づいているだろうし、それでも唾液交換が有効なのだという方向ではあるんだろう。
以前にも、家族(男性)の便を家族(女性)の体内に入れることによって、腸内の常在菌?が活性化して、便秘が改善するという研究もあったので、まぁこの話は個人的には想像に難くはないよねという印象を受けた。
ん-、私にも娘(執筆時2歳)がいるので、唾液の交換には相当気をつけている。それは、アレルギー耐性のために積極的に唾液交換をするのではなくて、親の虫歯菌が子供の口に入らないようにというむしろネガティブな意味で、ね。
極端に書くと、早い時期から親と唾液交換が習慣としてあると…
- アレルギー耐性が向上して、アトピー性皮膚炎のリスクが低減する。
- 親(成人)の口の中にいる虫歯菌が入ってくるので虫歯になるリスクが上がる。
さぁ、どちらか選べ!ってことなのかなぁ。
世の中には0か1、〇と×しかないわけではなくて、むしろ生じる様々な事象のほとんどが2択であることは無い。
運動は健康に良いといっても、一定期間にどれだけ以上運動するとむしろ健康に悪い影響があることも分かってきているし、何にしてもほどほどなんだと思う。だから、ニンゲンの社会って面白いのだろうけどね。
子供を持つ親という立場からはすごく興味深い研究ではあるなぁと。
ただし、専門領域的には門外漢なのであーだーこーだ断定は出来ないけども。