2024年11月23日(土) 21:46 JST

VALORANT大学対抗戦#2が開催されます

  • 2023年 2月6日(月) 00:47 JST

VALORANTはいわゆるFPSゲームなので、国内でいえばCEROレーティング…いわゆる年齢制限が気になるジャンルではあります。
一応、原則的な解釈としてはCEROは表現の自由を最大限尊重したうえでの、各年齢におけるコンテンツの適切さについて自主規制のためのレーティングをつけているものです。

もう少し具体的に書けば、このCEROレーティングを守らなかったからといって、違法行為になったり罰則が科されるようなものではありません。
ただし、住んでいる地域によっては条例の根拠としてCEROレーティングが用いられている場所もあり、条例で規制されていなくてもメーカーとしては、消費者に与えるイメージを気にして販売に対して二の足を踏んでいるという現状もあります。

規制を行う団体や取り組みはどうしても嫌われやすいものですが、CEROレーティングの趣旨(表現の自由を最大限尊重し、自主規制を求める)を鑑みれば、必ずしもCEROが悪ということにはならないと思います。

ちなみに、自分の住む自治体がどういう感じに検討しているかは、文部科学省がまとめていますので一読されることをおススメします。
とくに罰金が科される自治体では注意が必要です。
秋田県・愛知県・三重県・岡山県・長崎県・鳥取県、他があるかもしれません。各自調べてみてください。)

都道府県の青少年保護育成条例における有害図書類等の指定等に関する規定について(文部科学省)

ただし、この資料自体も相当古いもので、現在はどうなっているか?と言われると新たな調査が必要だと思います。
当時(平成18年度時点)の表現力・表現技術で、この規制を検討していたりするのですから、現在のeスポーツという文化が隆盛になった後の検討は各自治体により相当な温度差があることは確かです。

ちなみに、中の人としてはこの規制自体は至極真っ当なものであると考えるとともに、ではこの規制の妥当性や範囲、選定基準については相当の疑義があります。たとえば、年齢制限がかかるコンテンツとしては暴力表現や性表現などがありますが、誰目線での判断基準なのかについて非常に疑問があります。

暴力表現が若年層に相応しくないよね、これは正解です。

では、特撮ヒーローや大河ドラマ、時代劇、映画等での戦闘シーンはどこまでがセーフで、どこからがアウトなのでしょうか?
そもそも暴力表現自体に嫌悪感を抱く人にとっては、どれもがNGだと思うのですが、多くの人にとっては必ずしもこれらのコンテンツは暴力表現には見えないケースがほとんどだと思います。

規制を受ける対象者に判断させるのが一番妥当性があるのかもしれませんが、それはそれで対象となる子供に広く見せることになるので、やはり大人が判断するしかありません。さて、一体誰が判断すればみんなが納得できるのでしょう?

ゲームをはじめとするデジタルコンテンツは著作権や表現の自由等、様々な概念が加わり発展してきた背景があります。

eスポーツに携わる立場としては、eスポーツという文化の健全な発展を祈念してやみません。
たまに立ち止まって断続的に考え直す必要がある大きな課題だと思います。

さて、脱線してしましましたが、現在のわが国において18歳以上は立派な成人ですので、FPSも楽しんでいきましょう。
これは良く聞かれますが、何でも同じだと答えます。(お酒は20歳ですが、)お酒も楽しく飲めれば良いものですし、それはこれまでの先達や我々大人が築いてきた立派な文化です、飲みすぎて倒れるまで飲むのは…お酒が悪いとはなりません。言わずもがな、飲み過ぎた方が悪いのです。

ゲームも考え方は基本的に同じで、長時間ぶっ通しでやった場合に健康に影響があるのは当たり前です。これはゲームが悪いという話ではありません。
もっといえば…たとえば10時間ぶっ通しで野球やサッカー、身体を使うスポーツをさせると…こちらは必ずケガ等の健康被害が出るでしょう。
ただし、なぜか野球やサッカーだと競技が悪いとは言われないんですよね。謎です。

言わずもがな、どちらの場合も悪いのは、指導者やその環境なんですが、なかなかそこに社会の注目が行くことはありません。

この手の話は講演会でもさせていただいていますので、興味がある方、お近くの方は何卒。
(企業内・団体内の研修等は非公開なものが多いですが、eスポーツ関連のイベントでは公開されている場合があります。何かイベントがあれば案内します。)